群馬県での最近の葬儀は、通夜をやらずに葬儀のみを行う場合が多くなってきております。他の都道府県でも同じような傾向がみられますが、昔のように50人、100人という規模での葬儀は少なくなってきており、家族や親戚などでの葬儀が多くなっています。
人数も10人前後や多くても30人以下という葬儀がほとんどです。
昔は、葬儀に多くの人が集まるので、喪主様やご遺族の皆様はその対応に追われて忙しく動き回らなくてはならず、そうした姿をよく目にしました。
しかし近年は、会社などを経営していたとかで関係者が多い場合などでなければ、10人から30人以下くらいの小さな規模で親戚や近しい知人だけでの葬儀となりますので、喪主様やご遺族の皆様も故人とのお別れをゆっくりと出来ているように感じます。
そして多くの場合、家族と近くに住んでいる親戚だけでの葬儀ですので、2日間にわたって通夜と葬儀をやらずに、葬儀のみをやる1日葬という形が多いです。
宗教的には通夜を行う意味がありますが、通夜と葬儀に参列する人が全く同じであり、2回も儀式に参列するのは大変だろうとの配慮から葬儀のみを行うようになってきたという流れです。
もっとも、親族や近しい知人だけでの参列であっても、日中の時間帯に仕事を休んで参列してもらうのは心苦しいとの配慮から、仕事帰りでも参列可能な通夜を行うという場合もあります。
つまり、故人とのお別れのために、お忙しいのに仕事を休んでまで参列されると心苦しいので、通夜をやりますから通夜のみの参列でも結構ですという配慮です。
このように、参列される人の事情に合わせた葬儀というのが近年の傾向となっております。
宗教的には通夜を行う意味がありますし、これまでの慣習として通夜を行う場合もありますし、参列者が参列しやすいようにという配慮で通夜を行うこともありますので、近年でも通夜を行う場合もまだまだありますが、全体的な傾向としては通夜をやらずに葬儀のみを行い、1日で儀式が終了できるような流れが、群馬県だけでなく全国的な流れになってきているのは間違いないようです。
昔は通夜をやるのは当然ということでほとんどの人が通夜をやっておりましたが、近年ですと通夜をやるかどうかなどは、ご都合や状況で判断するという流れであり、多くの人が通夜をやらないことに対して不満もないという空気感ですので、ご都合や状況でお考えになっても良いと思います。