年忌法要(ねんきほうよう)は、回忌法要(かいきほうよう)とか年回忌法要(ねんかいきほうよう)などとも呼ばれていますが、故人が亡くなった同じ月の同じ日(祥月命日:しょうつきめいにち)に執り行う供養の儀式です。
基本的に、一周忌、三回忌、七回忌というように決まった年の祥月命日に法要を行って故人を供養します。
なお、間違いやすいので説明しておきますと、
一周忌とは、命日から1年後
三回忌とは、命日から2年後
七回忌とは、命日から6年後
となります。
少し分かりにくいのですが、基本的にゼロという概念がないので、亡くなった年を「1」と数えますから、最初の年から数えて1年後は「2」、2年後は「3」、6年後は「7」となります。(日本においてゼロという概念が導入されたのは、江戸時代後期からとか明治維新以降からとか言われています)
つまり、本来なら、命日から1年後は「二回忌」と呼んでも良いところ、ここだけ「一周忌」と呼び、以降は2年後の「三回忌」、6年後の「七回忌」と呼んでいます。
1年後の呼び方がイレギュラーな訳です。
少しややこしいですが、ゼロという概念がないから最初の年が「1」になるのだと覚えてください。
命日から1年後の「一周忌」
命日から2年後の「三回忌」
命日から6年後の「七回忌」
となりますが、その後は、三と七の数字がキーワードとなり、
十三回忌(12年後)
十七回忌(16年後)
二十三回忌(22年後)
二十七回忌(26年後)
三十三回忌(32年後)
と続きます。
法要の日取りを調整する場合は、原則としてその日(祥月命日)より前に執り行います。
地域(都道府県)によっては後に執り行う場合もありますが、群馬県は基本的に祥月命日よりも前となります。
一般的には、祥月命日その日か、もしくはその前の土曜日や日曜日に執り行います。
菩提寺(ぼだいじ)がある場合には、お寺の本堂や法要殿などで執り行うこともありますが、自宅で行うことも多いです。
特に菩提寺がない場合には、ほとんどが自宅での法要となりまして、人数が多い場合に葬儀社のホールなどを借りて執り行うことがたまにあるくらいです。
自宅の仏壇の前で僧侶が読経し、時間的に30分くらいの法要となります。
尚、その法要後に会食(昼食)する場合が多いことから、群馬県の場合は午前10時とか11時くらいに執り行う場合が多いですが、午後であっても問題ありません。
例えば沖縄県などだとむしろ午後3時とか4時とかに法要をして、その後に会食(夕食)が一般的ですし、群馬県でも遠方から来る人に合わせて午後にする家も多いです。
また、檀家の多いお寺だと朝から夕方まで予約が埋まっていたりしますから、群馬県でも午後に執り行う場合が意外に多いのです。
午前にこだわらずに、それぞれご都合の良い時間で行って大丈夫ですので、ご安心ください。